クラウドワークスで確定申告が必要になる条件や注意点/確定申告のやり方について

クラウドワークスで確定申告が必要になる条件は？確定申告が必要になるケースについて

クラウドワークスで副業やフリーランスとして収入を得ている人にとって、「確定申告が必要かどうか」はとても重要なテーマです。

条件を理解せずに収入を得ていると、後から税務署から連絡が来たり、延滞金が発生したりすることもあるため注意が必要です。

確定申告が必要になるかどうかは、基本的に「収入」ではなく「所得（収入－経費）」の金額と、その人の立場（会社員、フリーランス、学生、主婦など）によって変わります。

以下では、それぞれのケースに応じて、確定申告が必要になるかどうかを分かりやすく解説していきます。

これを読んで、自分が該当するかしっかりチェックしておくと安心です。

ケース１・【会社員】で、副業収入が20万円を超えた場合

会社に勤めていて、給与をもらっている人でも、副業としてクラウドワークスで仕事をしている場合は注意が必要です。

副業による「所得（売上－経費）」が年間20万円を超えた場合は、確定申告が必要になります。

ここでのポイントは「売上」ではなく「所得」で判断するという点です。

たとえば年間30万円稼いでいても、経費として15万円かかっていれば、所得は15万円となり、確定申告は不要となります。

逆に売上が22万円でも経費が1万円しかなければ、所得は21万円となり、確定申告が必要になります。

確定申告を怠ると、あとでペナルティ（追徴課税）を受けることもあるため、事前にきちんと所得を計算しておくことが大切です。

会社から「給与所得」をもらっている・クラウドワークスなどの副業収入（所得）が20万円を超えた

会社員の副業でも「所得」が20万円を超えたら申告が必要になるというのは、見落とされがちなポイントです。

特にクラウドワークスは報酬明細が自動で発行されないため、自分で年間の収入と経費を計算して確認しなければなりません。

「所得」は「売上－経費」のこと

確定申告で判断基準となる「所得」とは、「クラウドワークスで得た収入から必要経費を引いた金額」です。

例えば、仕事で使ったパソコン代、通信費、消耗品などが経費として認められます。

売上ではなく所得が基準になるので、必要経費の把握も確定申告では重要です。

ケース２・【専業フリーランス・個人事業主】の場合は、収入に関係なく基本的に必要

クラウドワークスを本業として活動している専業フリーランスや個人事業主の方は、収入の多寡にかかわらず、確定申告が原則必要です。

特に開業届を出して青色申告をしている方は、控除や特典を活かすためにも毎年の申告が必須となります。

白色申告でも、所得が48万円を超えると申告義務が発生します。

専業でクラウドワークスに取り組んでいる方は、月の売上が少なくても年間ベースで見ると意外と超えてしまうこともあるため、注意が必要です。

経費として計上できる項目をしっかり管理し、帳簿づけもきちんとしておくことが、節税にもつながります。

クラウドソーシング専業の方にとって、確定申告は「避けて通れないもの」と捉えて、早めに準備を進めておくのがおすすめです。

クラウドワークスを本業としてやってる人は金額に関係なく確定申告必須

本業である以上、たとえ売上が少なくても、申告は義務になります。

青色申告の場合は最大65万円の控除が受けられるので、確定申告は負担というよりチャンスともいえる側面があります。

1年間の所得が48万円を超えたら、確定申告が必要

これは「基礎控除」の範囲を超えたという意味です。

フリーランスであれば、売上から経費を引いた「所得」が48万円を超えた時点で、納税の義務が発生することになります。

ケース３・【学生や主婦】でも、所得が基準を超えたら必要

学生や専業主婦であっても、クラウドワークスで一定の所得がある場合は確定申告が必要です。

多くの人が「扶養に入っているから関係ない」と思いがちですが、扶養に入っている場合でも、本人の所得が48万円を超えると確定申告の対象になります。

さらに、扶養の範囲を超えてしまうと、親や配偶者の扶養控除も使えなくなり、家族の税金にも影響してしまう可能性があります。

副業やお小遣い稼ぎの感覚で始めたクラウドワークスでも、思いのほか報酬が増えることもあります。

収入が増えてきたら、一度しっかりと所得の金額を計算し、確定申告が必要かどうかを確認しておきましょう。

税務署に相談するのも、安心の第一歩です。

基準はフリーランスと同じで所得が48万円を超えたら、確定申告が必要

学生や主婦といった扶養に入っている立場の方でも、フリーランスと同様に「年間所得が48万円を超えるかどうか」が確定申告の判断基準になります。

収入がいくらあっても、経費を引いた後の所得が48万円以内であれば申告不要ですが、超えた場合は確定申告が必要です。

たとえば副業でクラウドワークスを利用し、年間60万円稼いだとしても、経費が15万円あれば所得は45万円になり、申告義務は発生しません。

一方で、経費が少なく所得が48万円を超える場合は、扶養の範囲を超えるだけでなく税務申告の義務も出てきます。

自分では収入が少ないと思っていても、クラウドワークスでの受注が増えてくると、気づかぬうちに基準を超えていることがあるので、1年の収支はきちんと記録しておきましょう。

ケース４・【住民税の申告】は金額に関係なく必要なケースも

所得税の確定申告が不要な人でも、住民税の申告が必要になるケースがあるため要注意です。

とくに副業でクラウドワークスを使っている人や、収入が少なくて確定申告の義務がないと思っている人でも、住んでいる自治体によっては「住民税の申告をしてください」と言われることがあります。

たとえば、会社で年末調整を受けている会社員でも、副業収入がある場合、住民税の納税額を計算するために申告が求められるケースがあります。

市区町村によって運用が異なるため、「自分の自治体ではどうなのか？」が気になる人は、市役所や区役所に直接問い合わせるのが一番確実です。

自治体によっては「所得ゼロでも申告してください」と指導される場合もあり、住民税の取り扱いは意外と奥が深いので、早めの確認が安心につながります。

自治体によって対応が違うから心配な人は市役所や区役所に聞くと確実

住民税の取り扱いは、自治体ごとにルールが微妙に異なります。

ある市では申告不要と言われたのに、隣の市では「申告してください」となることも。

Web検索だけで判断せず、念のため市役所や区役所に直接確認するのがベストです。

不安を抱えたまま放置するより、電話一本でスッキリさせておくと安心して仕事にも集中できます。

クラウドワークスの確定申告で経費計上できるものについて

クラウドワークスで仕事をしていると、報酬の金額ばかりに目が向きがちですが、確定申告の際に重要になるのが「経費の計上」です。

経費として認められる費用をしっかり計上すれば、所得を抑えることができ、結果として納税額も減らすことができます。

とくに在宅でのクラウドソーシング業務は、自宅の環境を仕事に活用することが多いため、日常生活に関連する費用の一部が経費として計上できる場合もあります。

ただし、プライベート利用との線引きや、領収書・記録の保管が必要な点など、注意点もあります。

ここでは、クラウドワークスでの業務に関して、どのような費用が経費として認められるのかを具体的に紹介していきます。

しっかり把握して、無理なく節税を目指しましょう。

経費計上できるもの１・通信費

クラウドワークスでの仕事において、通信費はほぼ必須のコストです。

たとえば、スマートフォンの月々の通信料は、仕事での連絡や調査、納品のやり取りなどに使っている場合、その使用割合に応じて経費として計上できます。

また、自宅でWi-Fiや光回線を契約している場合、そのインターネット通信費も経費対象です。

どれくらいの割合で仕事に使用しているかを記録しておくと、経費にする際の根拠になります。

さらに、ポケットWi-FiやモバイルWi-Fiなど、外出先でも使う通信機器の費用、通信回線のリース代も経費として計上可能です。

最近ではZoomなどのオンライン会議、Slackなどのチャットツールを使う場面も多くなっているため、それに伴う通信費は積極的に申告するのがおすすめです。

スマートフォンの通信料金は経費計上できる

スマホを仕事の連絡や資料確認などに使っている場合、月額の通信料金のうち、業務で使用した割合を経費にできます。

プライベートとの使用比率をざっくりでも記録しておきましょう。

自宅Wi-Fiなどネット回線の使用量

在宅ワークではネット環境が必須です。

光回線やプロバイダの月額料金も、仕事で使用している割合に応じて経費計上できます。

ポケットWi-Fi、モバイルWi-Fiなどの費用

外出先での作業や、回線トラブル時の代替として使うポケットWi-FiやモバイルWi-Fiの利用料も、業務で使用していれば経費対象です。

通信機器（高速通信回線など）のリース代

専用回線や業務用通信機器をリース契約している場合、そのリース費用も経費にできます。

契約書や明細は必ず保存しておきましょう。

オンラインサービスの通信利用料

Zoom、Google Meet、Slack、チャットワークなど、オンラインサービスを使って業務を行っている場合、その使用料や追加課金も経費になります。

定期課金型サービスの場合は請求履歴を残すようにしましょう。

経費計上できるもの２・消耗品

クラウドワークスで作業を行ううえで使用する道具や備品も、業務に関連していれば消耗品として経費に計上できます。

たとえば、パソコンの周辺機器、USBメモリ、マウス、キーボード、プリンター用のインクや紙、文房具、ノートなどが該当します。

これらの中で、1点の購入金額が10万円未満のものについては「消耗品費」として処理できます。

逆に10万円以上のものは「固定資産」として減価償却の対象になりますが、いずれも事業に必要であれば経費として申告できます。

ホームセンターや家電量販店で購入したものであっても、業務用として使っているのであれば領収書を保管しておけばOKです。

必要な備品は、仕事環境の充実にもつながるため、無理せず適切に経費計上しておきましょう。

インク、プリンター用紙、ペンなど文房具類

クラウドワークスでの仕事がライティング、デザイン、データ作業などどのジャンルであっても、手元でメモをとったり、資料を印刷して作業を進めたりする機会は意外と多いものです。

その際に使うインクカートリッジ、コピー用紙、ボールペン、ノート、ふせんなどの文房具類は、業務に必要なものであればすべて「消耗品費」として経費計上することが可能です。

文房具は単価が安いため、ついレシートをもらわなかったり、記録を怠ったりしがちですが、小さな出費も積み重なると大きな経費になります。

事業用として使った分はしっかり領収書を保管して、確定申告時に抜けなく申告できるようにしておくことが大切です。

100円ショップなどで購入した物でも、業務に使っていれば問題ありません。

マウス、キーボードなどPC周りのアイテム

仕事を効率よく進めるための道具として、マウスやキーボード、モニターアーム、USBハブ、スタンド類などのPC周辺機器は、クラウドワークスで作業する上で非常に重要な消耗品です。

こうしたアイテムは比較的長期間使うものですが、購入価格が10万円未満であれば「消耗品費」として一括経費計上が可能です。

疲れにくいマウスや静音キーボード、作業スペースを整えるためのグッズなど、仕事効率を高める目的で購入したものは、しっかりと経費対象になります。

購入時の領収書だけでなく、使用目的や使用頻度をメモに残しておくと、申告時にも説明しやすくなります。

収納棚、ファイルボックスなどの事務用品や収納用品

資料や書類、ガジェット類を整理整頓するために使う収納棚やファイルボックス、デスクオーガナイザーなども経費として認められることがあります。

たとえば、書類の整理用に買ったクリアファイルやボックス、仕事机周りの整理整頓に使う収納グッズは「業務を効率よく行うための物品」として消耗品費に該当します。

特に在宅ワークで仕事環境を整えている人は、こうした備品の出費が増えがちです。

これらも1点あたり10万円未満であれば経費で処理できますので、購入時のレシートや領収書を保管しておきましょう。

あくまで「業務用」として使用している実態があることが大切です。

タブレット端末（iPadなど）、スマホ、など金額が10万円未満のもの

業務に必要な機器として購入したタブレット端末（iPadなど）やスマートフォンも、金額が10万円未満であれば消耗品費として一括で経費計上できます。

ライティング、デザイン、コミュニケーション、資料閲覧などに活用している場合には、十分に業務関連性があると判断されます。

ただし、プライベートとの併用率が高い場合は、その使用割合に応じた按分が求められることがあります。

購入時に「何のために使うのか」「どのように使っているか」を明記したメモや、日々の利用記録があると、後々のトラブル回避にもなります。

高額な端末は固定資産に該当する場合もあるので、金額と用途のチェックは慎重に行いましょう。

経費計上できるもの３・交通費

クラウドワークスの仕事は基本的にオンラインで完結するものが多いですが、場合によっては打ち合わせや取材、資料の受け取りなどのために外出するケースもあります。

そうした業務のための移動にかかった交通費は、確定申告の際に「旅費交通費」として経費計上することができます。

たとえば、電車代、バス代、タクシー代などが対象になります。

また、遠方への打ち合わせに新幹線や飛行機を利用した場合も、その交通費は全額経費に含めて問題ありません。

ただし、私用の外出や家族旅行を兼ねた移動は対象外になりますので、業務のための移動であることが明確に説明できるようにしておくことが大切です。

領収書やICカードの履歴などはできるだけ残しておくと安心です。

クライアントと対面打合せの交通費

クラウドワークスの仕事はオンライン中心ですが、時には対面での打ち合わせを求められることもあります。

たとえば、新規案件の相談や継続契約の打ち合わせなど、直接会うことで信頼関係を深めたいというケースです。

こうした「仕事のための移動」にかかる電車代やタクシー代、場合によっては宿泊費も、経費として申告することができます。

経費として認められるためには、「業務のための出張であること」がわかる資料（打ち合わせメールやカレンダーの予定など）を残しておくとより安心です。

また、交通系ICカードを利用している場合は利用履歴を保存しておくことをおすすめします。

プライベートの外出と明確に区別し、領収書を保管することで、スムーズな経費処理ができます。

勉強会やセミナーへの参加

業務に関連する勉強会やスキルアップのためのセミナーに参加するための交通費も、業務に必要な出費として経費計上できます。

たとえば、ライティングセミナー、Webマーケティングの講座、デザイン系の勉強会などが該当します。

これらは単なる趣味や娯楽ではなく、「業務知識の習得・更新のための活動」と見なされるため、参加費だけでなく、会場までの交通費も含めて申告可能です。

ただし、娯楽色が強いイベントや業務と関連性の薄いセミナーは認められにくいため注意が必要です。

申告時には「何のために参加したか」「どのように業務に役立つか」が説明できるよう、資料や案内ページをPDF保存しておくと安心です。

経費計上できるもの４・水道光熱費

在宅で作業するフリーランスや副業ワーカーにとって、自宅の電気・ガス・水道といった「水道光熱費」も経費として一部計上可能です。

ただし、これらはプライベートでも使っているため、全額ではなく「按分（あんぶん）」が必要です。

たとえば「平日の8時間は仕事に使っているから1日の1/3を業務用とする」といった計算方法が一般的です。

エアコン、照明、PCなどの使用時間や消費電力から割合を出す方法もありますが、ざっくりとした時間基準で按分しても問題ないとされています。

水道代はWebデザイナーやライターではほとんど使いませんが、アート制作やクラフト作業など物理的な作業が伴う職種では該当することがあります。

光熱費を経費に含めると意外と節税効果が高いので、毎月の請求書はきちんと保存しておきましょう。

経費計上できるもの５・雑費

経費の中でも「明確なカテゴリに当てはまらないが、業務上必要な支出」は「雑費」として処理することができます。

たとえば、オンラインサービスのちょっとした利用料、スマホアプリの購入費、郵送費、印刷代、文具の送料など、分類しづらい出費がこれに該当します。

ただし、雑費として計上できるからといって、何でもかんでも入れてしまうのは危険です。

「業務に関係しているかどうか」が常に判断基準になります。

雑費は分類が曖昧な分、税務調査でチェックされやすいため、領収書の保管とメモ（用途の説明）はしっかりしておきましょう。

月ごとの記録で「何のために使ったか」を書き残す習慣を持つと安心です。

雑費は便利な経費項目ですが、あくまで業務に必要な支出だけに限定して使いましょう。

経費計上できるもの６・減価償却費

パソコンや高額な機材など、金額が10万円以上の物品を購入した場合は、その年に一括で経費計上するのではなく、「減価償却」という形で数年間にわたって費用を分割して申告する必要があります。

たとえば、15万円のパソコンを購入した場合、耐用年数は4年とされるため、毎年の確定申告で3万7500円ずつ経費として申告していきます。

これが「減価償却費」です。

10万円未満のものは一括で消耗品費として処理できますが、それ以上のものは償却が基本ルールです。

ただし、青色申告の特例として、30万円未満の少額資産は1年で一括償却が認められる制度もあります（年間300万円まで）。

節税のためにも、どの方法で申告すべきかは会計ソフトや税理士に確認すると安心です。

パソコン本体/10万円以上で購入した場合は減価償却となる

クラウドワークスで仕事をする上で不可欠なパソコンは、購入金額が10万円を超えた場合、減価償却の対象になります。

一括で落とせない代わりに、数年に分けて経費処理することで、計画的に節税することが可能です。

長期で使う資産は「一時的な出費」としてではなく、「投資」として管理していく意識が大切です。

タブレット端末など

タブレット端末（iPadなど）も、仕事用として使用する場合には経費として計上することが可能です。

ただし、本体価格が10万円を超える場合は「減価償却費」として数年にわたって分割計上する必要があります。

たとえば、イラスト作成、動画編集、記事の下書き、資料の閲覧などに使っている場合、それは完全に業務目的と見なされます。

仕事専用で使用している割合が高い場合は、全額経費にできますが、私用と兼用している場合は「按分」が必要になります。

画面時間や用途の記録を残しておくことで、按分割合の根拠になります。

申告時のトラブルを避けるためにも、「何のために、どのくらい使っているか」を説明できるように記録をつけておくことが大切です。

プリンター、スキャナーなど複合機

プリンターやスキャナー、複合機なども、業務で使用しているものであれば経費計上が可能です。

特に資料を紙で管理する必要がある職種（校正業務や経理関係など）ではプリントアウトやスキャン作業は頻繁に発生します。

10万円未満で購入した場合は「消耗品費」、10万円以上であれば「減価償却費」として処理することになります。

なお、トナー代やインク、用紙は別途「消耗品費」で計上します。

使用頻度や目的が業務中心であることが証明できれば、経費として認められます。

リース契約をしている場合は、月額のリース代も経費に含めて問題ありません。

毎月のリース明細や請求書の控えを忘れずに保管しておきましょう。

高級デスク、チェアなど10万円以上の家具や設備

自宅での作業効率を高めるために、高品質なデスクやチェア、モニターアームや収納棚などを導入する人も増えています。

特に長時間のデスクワークに耐えるためには、身体に負担のかかりにくい椅子や作業しやすい机が重要です。

これらの家具や設備も、10万円未満であれば「消耗品費」、10万円以上なら「減価償却費」として複数年にわたって計上します。

作業の快適性を高めるための設備投資は、明確に業務に役立つものであれば経費と認められます。

ただし、家族も使用している場合や私用が多い場合は按分が必要です。

使用割合を見積もって記録しておきましょう。

また、家具の購入は金額も大きく目立ちやすいため、購入目的や使用状況の説明も準備しておくと安心です。

経費計上できるもの７・システム手数料

クラウドワークスで仕事をすると、報酬を受け取る際に「システム手数料」が差し引かれます。

これはプラットフォームを使うための利用料であり、れっきとした業務上のコストとして「支払手数料」や「業務委託手数料」として経費計上が可能です。

たとえば、10,000円の報酬に対して手数料が2,000円差し引かれて、実際の受取額が8,000円だった場合、申告では「売上＝10,000円」「手数料＝2,000円の経費」として申告します。

つまり、報酬明細に記載されている金額がすべて申告対象になるため、実際の手取りだけを所得と考えると間違ってしまいます。

システム手数料の履歴は、クラウドワークスのマイページからダウンロードできますので、確定申告時には明細をPDFで保存しておくとスムーズです。

クラウドワークスの確定申告/確定申告に必要な書類について

クラウドワークスを通じて得た収入が一定額を超えると、確定申告が必要になります。

ただ、その際に「何の書類を準備すればいいのかよく分からない」という声は非常に多いです。

特に初めて申告をする方は、書類の名前も見慣れないものが多く、戸惑ってしまいがちです。

しかし、一つずつ理解すれば決して難しくはありません。

この記事では、白色申告・青色申告のそれぞれに必要な書類を整理しながら、クラウドワークス利用者にとって何が必要かをわかりやすく解説していきます。

面倒に感じがちな確定申告も、書類の準備を早めに済ませておけばスムーズに乗り切ることができますよ。

必要な書類１・確定申告書

確定申告を行う際の中心となる書類が「確定申告書B」です。

この申告書には、年間の所得や控除額、税金の計算結果などを記載します。

クラウドワークスで収入を得ている人は、基本的にこの「B様式」を使用します。

「会社員＋副業」の人でも、「専業フリーランス」の人でも同じです。

また、申告の種類によって提出すべき追加書類が異なります。

白色申告であれば、この確定申告書B1枚で提出が可能です。

一方、青色申告（特に65万円控除を希望する人）の場合は、確定申告書Bに加えて「青色申告決算書」の提出が必要です。

記載内容にミスがないよう、控除の条件や記入方法も確認しながら進めましょう。

白色申告 → 確定申告書Bだけを使用する

白色申告の場合、シンプルに「確定申告書B」だけを使用します。

複雑な帳簿付けが不要で、初心者には取り組みやすい形式ですが、控除額が少ないというデメリットもあります。

書類作成自体は比較的簡単です。

青色申告（65万円控除） → 確定申告書B＋青色申告決算書

65万円控除を受けたい人は、確定申告書Bに加え「青色申告決算書」が必須です。

この決算書には、月ごとの収支や資産の増減、貸借対照表などを記載する必要があるため、事前の帳簿管理が重要になります。

しっかり記帳していれば、作成はスムーズに進みます。

必要な書類２・収支内訳書または青色申告決算書

次に必要なのが、「収支内訳書」または「青色申告決算書」です。

この書類には、その年の1月1日～12月31日までの間に得た売上（収入）と、それにかかった経費、最終的な利益（所得）を記載します。

いわば、あなたのビジネスの1年分の成績表のようなもので、税金の計算の基になる非常に重要な書類です。

白色申告を選んだ方は「収支内訳書」を提出することで完了しますが、青色申告の方はより詳細な情報を含んだ「青色申告決算書」が必要になります。

後者には損益計算書や貸借対照表の作成も求められます。

クラウドワークスの収入や経費を日頃から記録しておくと、この書類の作成も格段に楽になりますよ。

１年間の売上（収入）、経費、利益をまとめた書類

この書類は「どれだけ稼いで、どれだけ使ったか」をまとめたものです。

収入の内訳、経費の内容、最終的な所得を明確に記載し、税務署に提出することで正しい納税額が算出されます。

白色申告なら収支内訳書を用意する

白色申告を選んだ場合は、「収支内訳書」を使って簡易的に1年の事業収支を報告します。

売上・経費の内訳をざっくり書くだけでもOKなので、初めての人には取り組みやすい形式です。

青色申告なら青色申告決算書を用意する

青色申告を選択し、特に「65万円控除」を適用したい場合は、確定申告書Bに加えて「青色申告決算書」の提出が必須です。

この書類は、事業全体の収入、経費、利益を詳細にまとめる「損益計算書」と、資産・負債・資本金の状況を記載する「貸借対照表」で構成されています。

これらの情報を正確に記載するためには、日々の帳簿付けがとても大切です。

会計ソフトを使えば自動的に計算される項目も多く、青色申告のハードルはそれほど高くありません。

事前に準備を進めておけば、申告期限直前になって焦ることもなくなります。

控除額も大きいため、手間に見合うメリットがある申告方法です。

必要な書類３・クラウドワークスの報酬明細

クラウドワークスでの収入を正確に把握するためには、「報酬明細」の確認が欠かせません。

報酬明細はクラウドワークスのマイページからいつでもダウンロードでき、月ごとや年単位で収入額、システム手数料、振込額が確認できます。

原則として「支払調書」は発行されないことが多いですが、一定額以上の報酬を得た場合など、一部のクライアントから発行されるケースもあります。

その場合はPDFや郵送で届くので必ず保管しておきましょう。

確定申告の際には、報酬明細を基に売上金額を記載し、システム手数料は経費として計上します。

実際の手取り額と申告額が異なるため、「明細をもとに売上全体で記載する」ことが重要です。

クラウドワークスのマイページから報酬明細書、支払調書（発行される場合もある）をダウンロードしておく

クラウドワークスでは、自身の報酬の履歴をマイページから簡単に確認・ダウンロードできます。

1年間の収入の証拠資料として、PDFで保存・印刷しておくと確定申告の際にスムーズです。

支払調書が発行される場合は、クラウドワークスではなく個別クライアントから送られることが多いので、郵送物のチェックも忘れずに。

必要な書類４・経費の領収書・レシート類

経費を正しく申告するためには、1年間で使った経費の「領収書」や「レシート」を必ず保管しておく必要があります。

通信費（スマホ・Wi-Fi）、交通費（電車代・バス代・タクシー代）、消耗品（文房具やガジェット）、雑費（細かい業務用支出）など、対象となる経費は多岐にわたります。

これらをまとめておくことで、確定申告書の「必要経費」欄に正確に記載することができます。

紙の領収書はノートやファイルにまとめておき、ネット購入した場合はスクリーンショットやPDF形式で保存しておくと良いでしょう。

特に青色申告の場合は、5〜7年間の保管義務があるため、デジタル管理をおすすめします。

１年間で使った通信費、交通費、消耗品費、雑費、など経費の領収書やレシート

これらの支出は、税金の負担を軽減するためにとても大切な「節税ポイント」です。

ただし、「業務のために使った」ことが証明できる内容でなければ経費にはなりません。

支払い日、金額、用途をメモしておくことで、いざというときも安心して説明できます。

必要な書類５・身分証明書・マイナンバーカード（または通知カード＋本人確認書類）

確定申告の際には、本人確認のための書類も必要になります。

マイナンバーカードをすでに所持している場合は、その両面コピーを提出用として用意しましょう。

もしマイナンバーカードがない場合でも、「通知カード」と「運転免許証」「パスポート」などの本人確認書類を組み合わせれば問題ありません。

これらはe-Taxで申告する場合にも、ID・パスワードの発行などで求められることがあるため、あらかじめ準備しておくとスムーズです。

写真付きの証明書は、住所変更や期限切れに注意し、最新のものを使用するようにしましょう。

本人確認書類が不足していると、税務署での対応に時間がかかることもあるので、早めに確認しておくのがおすすめです。

マイナンバーカード（両面コピー）または通知カード＋運転免許証やパスポートのコピー

確定申告書にマイナンバーを記載する必要があるため、本人確認書類の提出は必須です。

特に郵送提出の場合には、忘れると申告が受理されないケースもあるので要注意です。

必要な書類６・振込先の口座情報（還付を受ける場合）

確定申告の結果、納めすぎた税金が還付される場合には、振込先の銀行口座情報が必要になります。

還付金は原則として本人名義の口座に振り込まれるため、申告書に正確な情報を記載しましょう。

銀行名、支店名、口座種別（普通・当座）、口座番号を記入する欄がありますので、通帳やキャッシュカードを用意しておくとスムーズです。

ネットバンクでも対応している銀行がほとんどですが、一部金融機関では制限があるため、事前に確認しておくと安心です。

還付金がある場合は申告が早ければ早いほど振込も早くなります。

正確に記載しておくことで、トラブルや遅延の防止にもつながります。

通帳+キャッシュカードを用意しておくとスムーズ

振込先の記載ミスは還付金の遅延につながるため、口座番号などは通帳やキャッシュカードを見ながら正確に記載しましょう。

ネットバンキングの画面でも確認できます。

クラウドワークスの確定申告のやり方/支払調書の発行手順について

クラウドワークスで得た報酬を申告する際に、「支払調書」は発行されるのか？どう確認すればよいのか？という疑問を持つ方が多いです。

実際には、クラウドワークスそのものから支払調書が発行されることはほとんどありません。

代わりに、クライアント（依頼者側）が発行する形式になるため、必要な場合はクライアントに直接確認する必要があります。

ただし、報酬明細や支払い履歴はクラウドワークスのマイページでしっかり確認・ダウンロードできるため、それを「収入証明」として使うことが可能です。

この記事では、支払調書に相当する情報の確認方法を、画面遷移や具体的な手順に沿ってわかりやすくご紹介します。

確定申告に備えて早めに準備を進めておくと安心です。

手順１・支払調書の確認画面にアクセスする

まず、クラウドワークスにログインした状態で、画面右上のプロフィールアイコンをクリックします。

その後、「契約一覧」や「報酬履歴」などのタブから、自分の過去の案件の一覧に移動します。

そこに表示される「支払調書の確認画面」では、案件ごとの報酬額、支払い日時、源泉徴収の有無、システム手数料などの情報が確認できます。

支払調書そのものが表示されない場合でも、この画面の情報を印刷またはPDFとして保存すれば、確定申告に十分活用できます。

クラウドワークスでは案件数が多くなると表示も煩雑になるため、確認期間（年単位など）を絞っておくとスムーズです。

支払調書の確認画面では支払い履歴や過去の報酬を確認することができます

この画面はあなたの「収入証明」として重要な情報がまとめられています。

案件名、クライアント名、受注金額、手数料、源泉徴収の有無が表示されており、申告に必要な「売上」として扱える情報が一目で把握できます。

特に複数案件をこなしている方は、ここでまとめて確認しておくと安心です。

支払調書の対象期間を選択すると詳細の確認ができます

過去の履歴を確認する際には、年度や月別に対象期間を選ぶことで、より正確な報酬状況が分かります。

これにより、1年間の合計売上や各月ごとの受取額をスムーズに集計することができ、収支内訳書や青色申告決算書の作成もラクになります。

手順２・契約画面の「帳票メニュー」をクリックする

報酬履歴を個別に確認するには、「契約一覧」から該当の案件を選び、「帳票メニュー」に進みます。

この「帳票メニュー」には、契約書・請求書・支払調書（あれば）など、案件に紐づく重要書類が格納されています。

すべての案件に支払調書があるわけではありませんが、ここに表示がある場合はすぐにダウンロードできます。

特に企業クライアントとの取引では支払調書が発行されることがあるため、見逃さないように定期的に確認しましょう。

手順３・契約完了後「支払調書」ボタンをクリックする

契約が完了している案件で、クライアントが支払調書を発行している場合、「支払調書」という名前のボタンが帳票メニュー内に表示されます。

このボタンをクリックするとPDF形式で支払調書をダウンロードすることが可能です。

提出義務はないものの、確定申告時の証拠資料として添付できる場合があります。

発行されない場合は報酬明細で代替して問題ありませんが、支払調書があればより正式な書類として活用できるため、保存しておくのがおすすめです。

手順４・「支払調書の発行」画面で必要な情報を入力します

クラウドワークスでは、通常、報酬の支払者（クライアント）が支払調書を発行する立場にあるため、ワーカーが自分で発行することは基本的にありません。

しかし、税理士に提出する資料や社内管理用など、自己管理目的で「簡易的な支払調書」を作成したい場合もあります。

その際は、クラウドワークス内の「契約完了ページ」や「帳票メニュー」から「支払調書の発行」画面にアクセスできます。

ここでは、以下のような情報を入力する必要があります。

たとえば、契約名・クライアント名・報酬金額（税抜）・支払い日・源泉徴収の有無などです。

正確に記入しておかないと、後の税務申告で整合性が取れなくなる可能性があるため、できる限り実際の報酬履歴を確認しながら入力しましょう。

完了後は、そのままプレビュー画面に進めます。

手順５・「プレビューで内容を確認する」ボタンをクリックします

必要事項の入力が完了したら、画面下部に表示される「プレビューで内容を確認する」ボタンをクリックします。

ここで、実際に出力される支払調書のプレビュー画面が表示されます。

このプレビューでは、誤字脱字や金額の入力ミス、日付の間違いなどがないか最終確認をすることができます。

とくに税務署に提出する予定がある場合や、他の証明資料として使う場合は、プレビュー内容をしっかり見ておくことが大切です。

必要であれば、印刷またはPDF保存しておきましょう。

また、もし間違いに気づいた場合は「戻る」ボタンで編集に戻ることができるため、焦らずに修正できます。

内容が正しいことを確認できたら、「発行」または「ダウンロード」に進むだけで書類の準備は完了です。

クラウドワークスの確定申告のやり方/確定申告書の提出方法について

クラウドワークスで副業やフリーランスとして収入を得ている方にとって、年に一度の確定申告は避けて通れません。

とはいえ「確定申告ってどうやって出せばいいの？」と迷う方は多いです。

提出方法は主に3つあり、どの方法でも申告内容は変わりませんが、手間や便利さに差があります。

自分の生活スタイルや環境に合った提出方法を選ぶことで、ストレスなく申告を終えることができます。

この章では、郵送・窓口・オンライン（e-Tax）の3つの方法について、それぞれの特徴と注意点をわかりやすくご紹介します。

確定申告書の提出方法１・郵送で税務署に送付する

確定申告書を紙で作成し、必要書類を添えて郵送で税務署に提出する方法です。

自宅で準備できて、税務署に行く手間が省けるのがメリットです。

封筒に「確定申告書在中」と赤字で記載し、提出期限（通常3月15日）までに必着で送付しましょう。

提出先は、住民票のある住所地を管轄する税務署です。

念のため控えを一部同封しておき、返信用封筒と切手も入れておくと、収受印付きの控えが返送されてきて安心です。

提出後、何かミスがあっても修正申告は可能ですが、初回で正確に提出できるよう事前にしっかり確認しておくとよいでしょう。

確定申告書の提出方法２・税務署の窓口に直接提出する

「自分で持って行った方が安心」という方には、税務署の窓口に直接提出する方法もおすすめです。

職員に渡して控えに収受印を押してもらえば、その場で提出の証明が得られるため安心感があります。

確定申告期間中は混雑が予想されるので、時間に余裕を持って行動しましょう。

また、税務署によっては提出専用のポストを設けている場合もあります。

中には「事前予約制」を導入しているところもあるので、訪問前に必ず公式ホームページや電話で確認することをおすすめします。

時間が合えば、税務相談を受けられる場合もあるので、質問がある方にはぴったりです。

確定申告書の提出方法３・e-Taxを利用する

もっとも手軽でおすすめなのが「e-Tax（国税電子申告・納税システム）」を使ったオンライン提出です。

スマホやパソコンがあれば自宅から24時間申告が可能で、郵送の手間も窓口に行く必要もありません。

マイナンバーカードとICカードリーダー、または「マイナポータル連携＋2段階認証ログイン」を使えば、ID・パスワード不要で簡単に提出できます。

e-Taxは還付金の処理も早く、1～2週間ほどで入金されることもあります。

操作が不安な方も、国税庁の確定申告書等作成コーナーを使えば、ガイド付きで書類が作成でき、そのまま提出まで完了できるので安心です。

今後はe-Tax利用がますます主流になっていくと考えられています。

確定申告のやり方１・取引先が源泉徴収を行っているか確認する

クラウドワークスのようなマッチングサービスでは、クライアント（仕事の依頼主）が源泉徴収をしている場合と、していない場合があります。

特にライター業務など一部業種では、源泉徴収されている可能性があるため、報酬明細や支払い履歴をしっかり確認しておくことが重要です。

源泉徴収されていれば、受け取った金額よりも少し差し引かれた金額が振り込まれているはずです。

この差額分はすでに税金として支払われているため、確定申告で還付を受けられる場合もあります。

正確に把握していないと、「二重課税」や「過少申告」になる恐れがあるので注意が必要です。

過去の取引履歴や支払い明細を確認しましょう

クラウドワークスのマイページでは、1年間の報酬や手数料、源泉徴収額などが一覧で確認できます。

確定申告をスムーズに進めるためには、必ずこれらを印刷またはPDFで保存して、準備段階でチェックしておくと安心です。

源泉徴収が行われている場合はすでに税金が収められている

クラウドワークスでライティングやナレーションなど、一部の業務を請け負った際には、報酬から源泉徴収されていることがあります。

これはクライアントがあなたに代わって所得税を国に納めてくれている状態です。

つまり、受け取った金額は「手取り」であり、実際の報酬額から所得税分が差し引かれているというわけです。

この場合、確定申告時に「すでに支払済みの税金」として扱えるため、所得によっては還付金が戻ってくるケースもあります。

ただし、源泉徴収されているかどうかはクライアントによって異なり、すべての案件で実施されているわけではありません。

報酬明細や支払調書を確認して、自分の報酬に源泉徴収が含まれているかを事前にチェックしておきましょう。

確定申告のやり方２・支払調書と源泉徴収票を用意する

確定申告では、年間の収入を証明する「支払調書」や、源泉徴収された税額を記載した「源泉徴収票」が必要になることがあります。

クラウドワークスでは、基本的に支払調書はクライアント（依頼主）が発行するもので、クラウドワークス運営から一括発行されるわけではありません。

そのため、必要に応じてクライアント側に直接確認を取る必要があります。

特に法人クライアントから継続的に報酬を受け取っていた場合は、発行される可能性があるので注意しておきましょう。

源泉徴収票についても同様で、給与としての支払いがあった場合のみ発行されます。

フリーランスとして報酬を受け取っているだけなら、原則として支払調書だけで申告可能です。

支払調書はクラウドワークスから発行されまる

実際には、クラウドワークス自身が発行するのではなく、取引先のクライアントが必要に応じて発行する形になります。

そのため「クラウドワークスからもらえる」と思い込まず、案件ごとにクライアントが発行してくれるか確認しておくのが大切です。

分からない場合はクラウドワークスのサポートセンターに問い合わせましょう

もしも支払調書が見当たらない、または源泉徴収されているかどうかが曖昧な場合は、迷わずクラウドワークスの公式サポートセンターに連絡しましょう。

自分で判断せず、専門のサポートを頼ることで申告ミスのリスクを減らせます。

確定申告のやり方３・支払調書、源泉徴収票、収支内訳書、確定申告書を用意する

確定申告に必要な書類は複数あります。

クラウドワークスで仕事をしている人であれば、主に用意するべき書類は「支払調書」「源泉徴収票」「収支内訳書（または青色申告決算書）」「確定申告書B」の4点です。

まず、支払調書や源泉徴収票で収入や源泉税額を把握し、収支内訳書で1年間の経費・利益をまとめます。

そして最終的に、確定申告書Bにすべての情報を転記し、税額や控除額を計算するという流れになります。

白色申告の場合は比較的シンプルですが、青色申告（特に65万円控除）を利用する場合は、帳簿や仕訳帳の提出も必要になります。

事前に国税庁の「確定申告書等作成コーナー」でシミュレーションしておくと、スムーズに書類が整います。

確定申告のやり方４・必要書類を記入して提出する

必要な書類が揃ったら、次は実際に記入して提出する作業です。

記入にあたっては、誤記・記入漏れに注意が必要です。

特に注意したいのが、「マイナンバーの記載」「源泉徴収税額の記載」「控除項目のチェック漏れ」などです。

すべての書類がそろい、記入が完了したら、提出方法に応じて郵送・窓口・e-Taxのいずれかで提出します。

提出前には必ずコピーを取っておき、自分用に控えを保管しておくと安心です。

また、還付申告がある場合は振込先の口座情報の記載も忘れずに。

申告後は、受領確認の有無や還付金の入金時期なども追って確認しておくと、安心して年度を締めくくることができます。

クラウドワークスの確定申告は必要？についてよくある質問

クラウドワークスを利用して収入を得ている方が特に気になるのが、「確定申告って本当に必要なのか？」という疑問です。

副業として使っている人、専業フリーランスとして本格的に活動している人など、立場によって必要性が異なるため混乱しがちですが、基本は「年間所得」によって判断されます。

会社員であれば副業所得が20万円を超えたら、専業フリーランスであれば48万円を超えたら申告が必要です。

また、確定申告が必要な人だけでなく、税金が還付される可能性がある人にとっても申告は大きなメリットがあります。

ここでは、クラウドワークスにまつわるよくある質問を通して、確定申告の必要性を整理していきます。

クラウドワークスはやばい？本当の評判について教えてください

クラウドワークスについて「やばい」という評判を見かけることがありますが、実際のところは利用者の状況によって感じ方が異なります。

「単価が低い」「クライアントとのやり取りが大変」などの声がある一方、「未経験からでも仕事が見つかる」「在宅で収入を得られる」といったポジティブな声も多いです。

特に副業や主婦・学生など、スキルを活かしてスキマ時間に働きたい人にとっては非常に便利なサービスです。

ただし、相手が見えにくいオンライン取引のため、契約前には評価や仕事内容をよく確認することが大切です。

良い案件も多く存在する一方で、内容をしっかり確認しないと「やばい」と感じてしまうのも事実なので、自己防衛意識を持って活用することが安心につながります。

関連ページ：クラウドワークスの評判は？やばい案件が多い？副業の手数料が高い？

クラウドワークスのデータ入力は初心者でも稼ぐことができますか？

クラウドワークスでのデータ入力案件は、初心者でも挑戦しやすい仕事の一つです。

特別なスキルがなくても取り組めるものが多く、パソコン操作がある程度できればスタートできます。

ただし、単価が比較的低いことが多いため、最初のうちは「思ったより稼げない」と感じるかもしれません。

しかし、数をこなすことでクライアントからの評価が積み重なり、単価アップや継続依頼につながる可能性があります。

また、データ入力にもさまざまな種類があり、「リサーチ付き案件」や「整形作業を含む案件」などはやや高単価になる傾向があります。

単価だけでなく、自分の得意なジャンルや続けやすさも考慮して、少しずつ実績を積み重ねることが成功のカギになります。

関連ページ：クラウドワークスのデータ入力は稼げる？初心者が副業するときの注意点

クラウドワークスの手数料はどのくらいですか？

クラウドワークスでは、報酬に対して一定のシステム手数料が差し引かれます。

報酬額に応じて手数料率が変動する仕組みで、10万円以下の部分には20％、10万円超〜20万円以下は10％、それ以上は5％の手数料がかかります。

この手数料は少し高いと感じる方も多いですが、仮払い制度やトラブル時の運営サポートなど、安心して仕事ができる仕組みが整っているというメリットがあります。

長期的に高単価の案件を継続して受注すれば、手数料率が下がり、より多くの報酬を受け取れるようになります。

また、案件によっては「手数料込み」で交渉できることもあるので、うまく活用するとより効率的に稼げます。

クラウドワークスで得た報酬は確定申告の必要がありますか？

クラウドワークスで得た報酬は、原則として確定申告の対象になります。

副業として行っている会社員の場合は、「所得」が20万円を超えると申告が必要になります。

ここで言う「所得」とは「売上－経費」であり、報酬の総額ではない点に注意が必要です。

一方で、専業フリーランスや個人事業主として活動している場合は、所得が48万円を超えると申告義務が生じます。

学生や主婦であっても、基準を超えれば申告が必要です。

また、収入が少なくても住民税の申告が必要なケースもあるので、市区町村の税務課への確認をおすすめします。

申告義務があるにもかかわらず無申告の場合、後から追徴課税が発生するリスクがあるので、しっかり対応しておきたいところです。

クラウドワークスの退会・解約の方法について教えてください

クラウドワークスの退会は、マイページから手続きできます。

ログイン後、「設定」メニューから「退会手続き」を選択し、案内に従って進めれば退会が完了します。

ただし、未処理の案件がある状態では退会できません。

全ての取引が完了し、報酬の出金申請も済ませておく必要があります。

加えて、再登録したい場合は同じメールアドレスが使えないことがあるため、アカウント削除の前には十分な確認をおすすめします。

退会理由を記載する必要はありますが、手続き自体は数分で終わります。

再登録も可能ですが、過去の評価や実績は引き継がれない点には注意が必要です。

クラウドワークスから報酬が振り込まれるタイミングはいつですか？

クラウドワークスでは、報酬が「仮払い」から「検収完了」になったあと、出金申請をしたタイミングに応じて振込されます。

自動出金設定をしている場合、毎月末日までに確定した報酬が翌月15日（銀行休業日の場合は翌営業日）に指定口座へ振り込まれます。

たとえば1月末までに確定した報酬は、2月15日に入金されるイメージです。

一方で手動出金を設定している場合は、出金申請を自分で行う必要があります。

報酬が確定しても出金申請をしない限り、アカウント内の仮想口座にとどまり続けますので注意が必要です。

いずれの場合でも、クラウドワークスの「仮払い制度」によって、納品後にクライアントとのトラブルが起きても報酬は保護される仕組みが整っているため、安心して利用できます。

クラウドワークスの報酬の出金期限はありますか？

はい、クラウドワークスには報酬の出金期限があります。

報酬が確定された日から「180日以内」に出金申請をしないと、その報酬は失効してしまう可能性があります。

せっかく働いて得た報酬でも、放置していると受け取れなくなるリスクがあるため、定期的に出金申請または自動出金設定をしておくことが大切です。

報酬が確定された日付はマイページの「報酬管理」画面から確認できるので、残りの日数もそこでチェックできます。

特に副業でクラウドワークスを利用している方や、報酬額が少額のまま放置してしまいがちな方は、この点に要注意です。

出金期限の直前に通知などは来ないため、自分で管理する必要があります。

クラウドワークスの報酬の出金が可能な最低金額はいくらですか？

クラウドワークスで報酬の出金が可能になる最低金額は「1,000円以上」です。

仮想口座内にある報酬が1,000円を超えると、自動出金設定をしていれば翌月15日に銀行口座に振り込まれます。

もし報酬が1,000円未満のままでは、自動出金の対象外となり、手動でも出金申請はできません。

つまり、1,000円に満たない場合は次の案件を受注して報酬を積み重ねる必要があります。

また、出金時には手数料もかかるため、実際の振込額から差し引かれる点も事前に確認しておくと安心です。

報酬が小口で貯まりにくい場合は、低単価案件をいくつか組み合わせたり、継続案件を狙ったりして、効率的に1,000円を超えるように戦略を練るのがポイントです。

早く出金を行いたい場合（クイック出金）について教えてください

クラウドワークスでは、通常の出金スケジュールとは別に「クイック出金」という仕組みが用意されています。

これは、すぐに報酬を現金化したいときに便利なオプションで、手動で出金申請を行うことで最短で数営業日以内に銀行口座へ振込まれます。

クイック出金には別途手数料（500円程度）が発生するため、頻繁に使うとコストがかさむ点に注意が必要です。

また、報酬が確定していることが前提であり、仮払いのままや検収待ちの報酬は対象外です。

「今すぐ資金が必要」という緊急時には非常にありがたい機能ですが、通常の月次出金と使い分けるのが賢い使い方です。

利用方法はマイページから簡単に操作でき、出金希望額を入力して確認ボタンを押すだけで手続きが完了します。

契約金額と実際の金額に開きがある場合はどうしたら良いですか？

契約時に提示された金額と、実際に支払われた金額に差がある場合、まずはクラウドワークスの報酬明細を確認しましょう。

手数料や源泉徴収、途中で業務内容が変更されたことによる調整など、明確な理由があるケースがほとんどです。

それでも納得できない場合や、明らかな金額ミスがあると思われる場合には、まずクライアントにメッセージで丁寧に確認しましょう。

やりとりの履歴はすべてクラウドワークスのシステム内に残るため、冷静に証拠を元に話すことが重要です。

それでも解決しない場合は、クラウドワークスのサポートに相談すると、第三者として間に入って対応してくれることもあります。

トラブルを未然に防ぐためにも、契約前に報酬額や条件を明確にしておくことが大切です。

作品の納品後にクライアントと連絡が取れなくなったのですがどうすれば良いですか？

納品後にクライアントと連絡が取れなくなると不安になりますが、クラウドワークスではこのようなトラブルに備えて「仮払い制度」が導入されています。

仮払いが完了している状態であれば、一定期間経過後に運営側で報酬の支払い処理を行ってくれます。

まずは、メッセージで数回にわたって連絡を入れ、それでも返信がない場合は「検収依頼」の申請を行いましょう。

それでも対応がない場合、クラウドワークスのサポートに相談すれば、運営が状況を確認し、適切な措置を取ってくれます。

こうした事態を避けるためにも、契約前に評価が高く、返信が早いクライアントを選ぶのがベストです。

また、納品物の証拠（提出日時・内容）は必ず残しておきましょう。

参照：よくある質問（クラウドワークス公式サイト）

クラウドワークスの確定申告は必要？クラウドソーシングサービスを比較

クラウドワークスをはじめとするクラウドソーシングサービスを利用して副業や本業として収入を得ている方にとって、「確定申告は必要なのか？」という疑問は非常に重要です。

特に初めて報酬を得た方は、会社員だから必要ないのでは？と考えてしまいがちですが、実際には収入状況や就業形態によって、申告義務が生じる場合があります。

クラウドワークスでは仮払い制度により報酬が保護されており、報酬のやり取りも明確に可視化されています。

そのため、1年間の収入や経費の記録さえしておけば、確定申告の準備は意外とシンプルです。

他のクラウドソーシングサービス（例：ランサーズ、ココナラ、シュフティなど）でも基本的な確定申告のルールは同じですが、源泉徴収の有無や報酬明細の取得方法が異なることもあるため注意が必要です。

特に源泉徴収の有無は税額に直結するため、各サービスの仕組みを理解しておくことが大切です。

また、クラウドワークスは支払調書のダウンロードや報酬履歴の確認が簡単にできるため、確定申告を進めるうえでも便利な仕組みが整っています。

結果として、「クラウドワークス＝確定申告が不要」ということはなく、一定の収入がある場合には他サービスと同様にしっかり対応が必要になります。

サービスによってはサポート記事や専用ガイドが用意されていることもあり、事前に確認しておくことで安心して申告準備を進めることができます。

副業でも油断せず、収入と経費の管理を早めに始めておくと、確定申告の時期にも焦らずに対応できるようになります。

サービス名	案件	登録料金	手数料	出金可能な金額
クラウドワークス	ライター、デザイナー、コーダー、動画編集者、マーケターなど	無料	５～20％	1,000円以上
ランサーズ	ライター、デザイナー、コーダー、動画編集者、マーケターなど	無料	一律16.5％	1,000円以上
EC WITH	ECコンサル,ECサイト運営、ECサイト広告運用、CSコンサルなど	無料	ー	ー
クラウディア	エンジニア、デザイナー、イラストレーター、ライターなど	無料	３％～	ー
フジ子さん	経理、秘書、総務、人事、WEB作成、SNS運用代行、ECサイト運用代行、画像加工、画像編集など	無料	ー	ー
Anycrew（エニィクルー）	エンジニア、デザイナー、マーケター、ライター、バックオフィス、コンサルタント、広報、人事、営業など	無料	ー	ー
ポテパンフリーランス	エンジニア	無料	ー	ー
ITプロパートナーズ	エンジニア、デザイナー、マーケター、ディレクター	無料	ー	ー
ココナラ	デザイン、イラスト、サイト制作、動画編集、ライティング、占い	無料	10～25％	ー
タイムチケット	カメラマン、カウンセラー、コンサル、ライター、デザイナー、コーダー、動画編集者、マーケターなど	無料	15～25％	ー

クラウドワークスで確定申告が必要になる条件や注意点/確定申告のやり方まとめ

クラウドワークスで報酬を得ていると、「確定申告は本当に必要なの？」という疑問が出てくる方も多いと思います。

結論から言えば、クラウドワークスで得た収入が一定額を超えると確定申告は必要になります。

具体的には、会社員など本業がある人の場合、年間20万円を超える副業所得（収入－経費）で申告が必要です。

一方、フリーランスや個人事業主として本格的に活動している場合は、所得が48万円を超えると申告義務が発生します。

学生や主婦であっても同様で、条件を満たせば例外ではありません。

注意点としては、「売上＝所得」ではないということ。

収入から必要経費を差し引いた金額が所得になるため、通信費や消耗品費、交通費などの領収書はしっかり保管しておく必要があります。

また、報酬が仮想通貨のように直接手元に入ってくるわけではないため、クラウドワークスの「報酬明細」や「支払調書」は必ずダウンロードしておきましょう。

クラウドワークスでは、自分のマイページから必要なデータを簡単に取得できるため、書類集めに苦労することは少ないはずです。

確定申告のやり方についても、書類さえ揃えば流れはそれほど難しくありません。

青色申告を選べば最大65万円の控除が受けられるため、帳簿をつける手間があってもメリットは大きいです。

提出方法は、税務署への郵送、持ち込み、もしくはe-Taxでの電子申告のいずれか。

近年はスマホ対応のe-Taxが普及しており、手軽に申告できるようになっています。

クラウドワークスを使っている方は、事前の準備と日々の記録を大切にしておけば、確定申告の時期になっても慌てずに済むはずです。

収入が少ない段階からでも「経費の意識」を持ち、月ごとに収支を記録しておくことで、税金に関する不安を減らすことができます。

確定申告は少し面倒に感じるかもしれませんが、自分の収入をしっかり把握する大事なステップでもあります。